昭和の世界に浸る!落語家たちの人間模様
こんにちは 小後舞真です。
日本には、様々な漫画があります。
しかしの本の伝統芸能の一つ落語を取り扱っている作品は、未だ少ないと言えるでしょう。
そこで今回ご紹介したいのが、昭和元禄落語心中です。
それでは、下記にて昭和元禄落語心中の魅力をご紹介したいと思います。
そもそも昭和元禄落語心中とは?
早速昭和元禄落語心中の魅力について、解説したいところです。
しかし人によっては「タイトルは知ってるけど、内容は詳しく知らない」かもしれません。
そこでまずは、魅力を紹介する前に昭和元禄落語心中の概要とストーリーについてざっくり解説します。
昭和元禄落語心中の概要
この作品は、多くの賞を受賞しました。
例えば2013年には、文化庁メディア芸術祭で漫画部門の優秀賞を受賞。
そして、2017年に手塚治虫文化省新生賞受賞など多数の賞に輝いた実績がある作品です。
タイトル:昭和元禄落語心中
著者:雲田はるこ
出版社:講談社
掲載誌:ITAN
連載期間:2010年~2016年まで
巻数:全10巻
連載当初は、落語の話なんて今時ウケるのかなど心配の声もありました。
しかし連載を重ねるごとに、見えてくるキャラクターの魅力や世界観に引き込まれた読者は多い事でしょう。
連載期間中よりも終了後の方が、人気になった印象がある作品です
いつどんな作品が注目を浴びるか意外と分かんないね
昭和元禄落語心中のストーリー
出所したばかりの主人公「強次」は、刑務所の中で聞いた有楽亭八雲の落語に感動し弟子入り。
与太郎と名付けられ下働きをしていた際、故人である有楽亭助六の落語に魅了されていきます。
しかし八雲と助六の間には、これまで誰も知らなかった過去がありました。
本作は、主に二部に分かれており一部は八雲と助六の過去編。
二部は、その過去を知った与太郎が助六の名を継いで成長していく物語です。
過去と現在が、最終的に交差していくストーリー展開がこの作品の見どころです。
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昭和元禄落語心中の魅力
昭和元禄落語心中がどんな作品なのかについては、お分かりいただけたかと思います。
そこを踏まえてここからは、昭和元禄落語心中の魅力について語りたいと思います。
ここからは、個人的な感想を踏まえた上での解説です。
そこを分かった上で、ご覧いただけると幸いです。
対称的な落語家二人の人間模様
昭和元禄落語心中の魅力は、何と言っても対称的な二人の落語家の人間模様です。
八雲の過去編が、始まった最初こそ「与太郎が主人公じゃないの?」と、混乱することがあるかもしれません。
しかし読み進めると、子供のころから繊細で真面目だった八雲。
おおざっぱで生活や女性に対してだらしないけれど、天才的な落語のセンスを持っていた助六との関係性に引き込まれます。
また一人の女性を巡って起こる恋愛模様も、見逃せないポイントです。
後にこの恋愛模様が、二人の運命を分けるきっかけとなったと言えるでしょう。
ただ過去をダラダラ語るだけでなく、キャラ一人一人が魅力的です
友情・恋愛漫画として楽しみたい人にもおすすめだよ
素人にも分かりやすい落語表現
また昭和元禄落語心中は、素人にも分かりやすい落語表現が使われているのも魅力です。
一見、落語と聞くと「なんだか難しそう」とか「年配の方が行くところ」といったイメージはありませんか?
しかしこの作品を読むと、イメージが変わると思います。
なぜなら基本難しい表現は、カットされているからです。
どうしてもストーリー展開の構造上それが必要な時は、物語を邪魔しない程度にキャラが解説してくれます。
また落語シーンは、主にキャラの動きや表情をメインに描かれていることが多いです。
是非、そこに注目してお楽しみください。
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過去と現代が交差するストーリー展開
この他にも過去と現在が交差するストーリー展開も、昭和元禄落語心中の魅力です。
一旦過去編が終わると、現代に戻り各キャラの成長が見られます。
また当初から、八雲と確執があった助六の娘小夏との関係性が良くなるシーンは見どころです。
第二部は、過去件よりも目立たない部分もありますが、是非最後まで読んでみてください。
過去編が分かったことで、未来に進む各キャラが魅力的です
過去編はしんどいシーンもあるけれど、第二部はジーンとくるシーンが多いよ
昭和元禄落語心中がヒットした理由と功績
昭和元禄落語心中は、アニメ化とドラマ化されました。
アニメは、2016年と2017年の二回にわたり放送。
ドラマの方は、2018年にNHKで「ドラマ10」にて放送されました。
どちらも好みはあると思いますが、この二つが作品のヒットに貢献したのは間違いないでしょう。
個人的には、声優さんや俳優さんたちが披露する落語シーンは、プロの落語家が監修しており必見です。
昭和元禄落語心中は落語を知らない人にも読んで欲しい作品
今回は、昭和元禄落語心中の魅力について解説しました。
この作品は、これまでの落語のイメージを変えて多くの人を魅了したと言えるでしょう。
また、落語を全く知らない人でも間違いなく楽しめる作品です。
これがきっかけで、昭和元禄落語心中の魅力を知って頂けると幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
★shogo★