専門学校に行くべき?それとも自力でプロの道へ?
こんにちは 小後舞真です。
絵を描く人の中には、趣味で終わらせず「仕事にしたい」と思っている人はいませんか?
そこで絵描きの進路の一つとなるのが、大学か専門学校に行くかどうかです。
そこで今回は、プロのイラストレーター・漫画家になるために専門学校に行くメリット・デメリットについて話します。
専門学校を卒業した1人としての意見
専門学校に行くメリット・デメリットを話す前に少し私の経歴を置いてきます
- 2011年:イラスト・漫画専門学校卒業
- 2013年:パートとして働きつつイラストレーター活動開始
- 2014年:フリーイラストレーター・漫画家としても徐々に活動
- 2015年:初のLINEスタンプ「カンガルーの日常」Tシャツトリニティにて、オリジナルグッズ販売開始(現在も継続中)
- 2016年~2018年:webライターとして、記事執筆の仕事がメインになる。
- 2019年~現在:YouTube活動開始。同時にフリーイラストレーター・漫画家として独立(webライターは休業中)
大学に通ったり、学生時代にデビューできたわけではありません。
また前提として、専門学校や大学を卒業したからと言って必ずプロになれるわけではありません。
専門学校や大学に行かず、プロイラストレーター・漫画家になる人もいます。
そこを踏まえて、進路のヒントにして頂ければと思います。
スポンサーリンク
プロ漫画家・イラストレーターになるため専門学校に行くメリット
個人的に専門学校には、大学や独学では学べない要素が多いと思っています。
そういった点を重点的に、専門学校に行く4つのメリットとしてまとめました。
メリット①やりたい事に特化して学べる
専門学校に行くメリットは、やはり何と言っても自分のやりたい事に特化して学べるところです。
通常美大などでは、絵に関する授業以外に通常の授業を受けなければいけません。
しかし専門学校では、その名の通り専門的な授業がメインで365日イラストや漫画に関する事に関わっていくことになるでしょう。
また、道具の使い方も一から教えてくれる学校が多いので、本当の初心者からでも置いてきぼりになる可能性は低いです。
絵を描くことが何時間やっても苦にならない人には、うってつけです
独学では気づけなかったことが、プロに直接教えてもらえるのも大きいね!
メリット②趣味の合う仲間が見つかる
専門学校に行くメリットは、気の合う仲間に出会えるというところもあります。
専門学校に行くまでは、自分の趣味を隠していた人もいるでしょう。
しかし学校に行ったことで、オープンに話せる人と出会えたりプロになるため競い合えるライバルと出会えるかもしれません。
人によっては、それなら大学でもできると思うかもしれませんが、個人的には専門内容に偏ってるからこそ話が合う人がより多いように感じました。
またいい意味で、はっきりダメ出しをしてくれる先生や同級生もいます。
それが、自分の成長につながるかもしれません。
スポンサーリンク
メリット③プロデビュー・就職へのサポート
専門学校は、各業界とのつながりが深い場合が多いです。
なので、就職やデビューへのサポートが手厚いと言えるでしょう。
例えば、定期的に出版社や企業が学校を訪れ新人を探しています。
そこに自分の作品を持ち込むことで、就職内定やデビューを勝ち取ることができます。
万が一そこが上手くいかなくても、郵送で審査してもらったりアシスタントとして作家に紹介してもらえることがあります。
投稿する作品は、事前に講師の先生にアドバイスやチェックをしてもらえます
2人の上司や編集者に見てもらってるみたいで心強いね
メリット④規則など少なく自由度が高い
専門学校に行く最後のメリットは、自由度が高いところです。
- 服装の自由
- 個性を活かせる作品が作れる自由
- 休みの日も空いてる教室で作業ができる自由 etc.
また私の学校では、授業中でも作品を見てもらいたい人は上級生下級生関係なく教室に入ることができました。
要は、単位さえ落とさなければ大体卒業できます。
スポンサーリンク
プロ漫画家・イラストレーターになるため専門学校に行くデメリット
残念ながらプロイラストレーター・漫画家になるために専門学校に行くのは、メリットだけではありません。
実は、デメリットも大きく軽い気持ちで専門学校に行ってしまうと後々困ることもあります。
そこでここからは、専門学校に行くデメリットについて話します。
デメリット①学費が高い
専門学校に行くデメリットは、やはり学費が高いところです。
別に大学が安いと言いたいわけではありませんが、画材などの道具が多いため必然的に高くなります。
学校にもよりますが私が通った学校は、年間100万~150万円×3年間でした。
自分で学費を貯めて入学する人もいますが、ほとんど家族に出してもらうケースが多いでしょう
ここは家族を説得できるように、自分の本気度の表明や日頃の態度が重要になりそうだね
YouTubeの影響
専門学校の学費の高さは、入学するか否か判断する上で重要なポイントです。
また最近は、YouTubeでプロイラストレーター・漫画家さんたちが講座や解説動画を出されています。
なので、無料でプロの技術が学べます。
これにより高額な専門学校は、敬遠する人も増えました。
ネットでの受講も可能
新型コロナウイルスの影響もあって、テレワークで短期間の受講ができるサービスも増えました。
こちらは有料がほとんどですが、専門学校の学費より安いです。
ただ一人で淡々と受講しなくてはいけないため、一人で継続するのが苦手な方にはあまりお勧めしません。
これも時代の流れかなと思います
一人でコツコツ出来る人には向いているかも
デメリット②講師の技術・授業への態度がマチマチ
専門学校に行くデメリットは、講師の技術・授業への態度がマチマチなところです。
残念ながら専門学校に務める先生の技術は、ピンキリで入学してみないと分からない場合があります。
先生によっては、放任主義でほぼ自習になってしまうこともありました…。
私は、運よくそういった先生と関わる機会は少なくて済みましたが、高い学費払って生徒の質問に曖昧に答える先生もいます。
ここはある意味ガチャなので、体験入学などに定期的に参加して学校や授業の雰囲気を視察することを強く推すすまします。
まあそれでも、残念な先生に当たってしまうこともありますが…(笑)
スポンサーリンク
デメリット③課題が多く多忙
これも学校に寄りますが、専門学校に行くデメリットとして課題が多く多忙になる恐れがあります。
というか私の学校は、そうでした(笑)
「自分が学びたいことをやってるから当たり前」と思うかもしれませんが、休みも課題とデビュー用の作品作り・ポートフォリオの準備で潰れます。
長期休みも出版社への持ち込みや、課題や作品へのアドバイスを貰いに学校へ行ってました。
なので「大学に入ったら遊びまくろう!」的なことは、一切なかったです。
また、これがきっかけで絵を描くのがトラウマになる人もいます。
課題の提出・作品作りは単位の獲得に繋がります
単位が足りないと進級や卒業が難しくなるよ
デメリット④モチベーションの違いで退学する
専門学校に行くと必ず自分で、定期的にオリジナル作品を作る必要があります。
しかし自分で上手く作品が作れず、モチベーションが下がり最終的に退学する人も少なくありません。
退学理由は人によって様々ですが、現実を言うと専門学校に通う人が全員プロを目指しているわけではありません。
そんな中、学費の高さや課題や作品提出に追われて学校に来なくなる人もいます。
厳しいことを言うようですが、大学受験したくなくて専門学校に入学し授業に身が入らない人や、学校や先生にプロにしてもらおうと考えている状態ではほぼプロになるのは難しいでしょう。
スポンサーリンク
デメリット⑤未来への保証はない
専門学校は、仕事に繋がるサポートはしてくれます。
しかし必ずしも、未来への保証があるわけではないのです。
なぜなら漫画家やクリエイターという仕事は、基本個人事業主の一種。
あくまで、自分から積極的に活動できる人が生き残れる世界です。
学校側が、漫画家やイラストレーターになる保証をしてくれるわけではないのでご注意ください。
プロになる以外の目的をもって専門学校へ
冒頭でも言いましたが、結論専門学校に行かなくてもプロイラストレーター・漫画家になれます。
なので専門学校に行きたい人は、プロになりたい以外の入学する理由を持った方が学校を楽しめると思います。
以上、専門学校卒業生の話でした。
YouTube版の解説はこちら↓↓
良ければチャンネル登録をお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
★shogo★