隠れた名作~100年前のヨーロッパの世界~


こんにちは 小後舞真です。
日曜朝には、様々な子供むけアニメが放送されています。
その中には、ヒットし長寿アニメになっている作品がいくつかあります。
しかしその一方で、知名度が低く短期間で放送された作品もありました。
そこで今回は、隠れた名作と言われる日曜アニメ、明日のナージャの魅力を語ります。
※あくまで個人の感想です。
明日のナージャの概要とあらすじ

早速、明日のナージャの魅力を語りたいところです。
しかし、この作品についてあまり知らないという人も多いでしょう。
そこでまずは、明日のナージャの概要とあらすじを紹介します。
明日のナージャの概要
タイトル:明日のナージャ
原作者:東堂いづみ
放送局:テレビ朝日ほか
放送期間:2003年2月~2004年1月
オープニング曲:ナージャ‼
話数:全50話
原作者の東堂いづみは、個人名ではありません。
東映アニメーションが誇る、アニメーターの集団名義です。
明日のナージャの前作、おジャ魔女どれみシリーズ・のちのプリキュアシリーズの原作も担当しています。
おジャ魔女どれみやプリキュアとは、全く異なる世界観で描かれているのが特徴さらに
放送当時は、視聴率が低迷したものの後に海外でのヒット。
さらに大人になって見直した人たちの間で広まったことで、DVDの売上は徐々に伸びていきました。

時を経てファンを増やした作品です

ヒット作家だからって全部が
有名になるとは限らないんだね…
明日のナージャのあらすじ

イギリスの孤児院で育った少女、ナージャ。
ナージャが13歳の誕生日を迎えたとき、母親が生きていたことが判明します。
なぜなら、誕生日プレゼントとして渡されたブローチと日記帳が母親のものだったからです。
しかし、そのブローチを狙う怪しい探偵が、ナージャに襲い掛かりました。
危機一髪で、馬に乗った謎の少年と旅芸人「ダンデライオン一座」に助けられたものの、孤児院は火事になってしまいました。
ナージャは、このことから孤児院に迷惑が掛からぬよう一人で母を探す旅に出ます。
この途中で、ダンデライオン一座の仲間入りを果たし踊り子となるナージャ。
踊り子になることで各地を転々とし、母を探すナージャの物語です。
様々な国で出会う人たちとの人間模様と、冒険ストーリをお楽しみください。

明日のナージャの魅力4選

明日のナージャの概要とあらすじについては、以上です。
そんなナージャには、隠れた名作と言われるほど魅力がいっぱいあります。
その魅力を下記の明日のナージャの魅力4選で、ご覧ください。
※一部ネタバレあり
魅力①ヨーロッパ各国を巡る冒険

ナージャは、母を探すためにヨーロッパ各地を巡る冒険をします。
その国ごとに起こるトラブルや出来事を、一座の仲間と協力して解決する物語が見所です。
また、その国をイメージしたダンスをナージャが披露するシーンも必見。
バレエ
イタリアンフラッグ
タップダンス
社交ダンス
フラメンコ etc.

途中ヨーロッパではないエジプトにも立ち寄ります
そこでは物語の大きな分岐点が描かれています

ダンスの時にながれる曲もいい曲ばっかり
魅力②三角関係のラブストーリー

明日のナージャは、三角関係のラブストーリーも魅力の一つです。
ナージャのピンチを助けてくれた謎の少年は、フランス名家の貴族の息子でした。
しかし社交ダンスで踊った時、助けてもらったお礼をナージャが伝えたところ、彼は全く覚えていませんでした。
それもそのはず実は、彼らは双子でナージャを助けたのは兄のキース。
社交パーティーで踊ったのは、弟のフランシスだったのです。
さらにキースの正体は、今ヨーロッパ各国で貴族から盗みを働き庶民を助ける怪盗でした。
一方のフランシスは、貴族として庶民に対する慈善活動を行っています。
二人とも性格や考え方は、正反対だけど貴族と庶民の格差をなくすために奮闘しています。
そんな二人と関わることで、ナージャの恋心は揺らぐのでした。
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魅力③ひたむきな性格で応援したくなる主人公

明日のナージャの魅力は、やはり主人公のナージャにもあります。
ナージャは、どんな理不尽や逆境に合おうとも諦めないひたむきな性格が魅力です。
たとえば、危険な目に合ってもブローチを盗まれ時は取り返すために奮闘しました。
またある時は、同じく孤児院育ちのローズマリーが自分になりすまし貴族として生活し始めます。
その際、本物のナージャはブローチを盗んだ犯人として追われる身になってしまいました。
このほかにも何度か命の危機になったことがありましたが、彼女は13歳とは思えない精神力の持ち主です。

そんなナージャだからこそ
視聴者は応援したくなるのです

途中危なっかしい部分もあるけれど
完璧じゃないからいいんだよね…
魅力④家族や友人との絆

明日のナージャの魅力は、家族や友人との絆が描かれているところにもあります。
特に後半では、各国で出会った人たちがナージャを助けるために動いてくれました。
なのでナージャの物語は、後半に連れて伏線回収がスムーズにできているところも魅力です。
特に何度か登場しているわき役が、うまくナージャをサポートできなかったり行動が仇になる部分がありました。
その窮地を脱出させてくれたのが、1話しか登場しなかった数人の人物でした。
思わず見ていた方も、当時驚いたのではないでしょうか?
明日のナージャが流行らなかった理由

明日のナージャの魅力については、以上です。
しかしこんなに魅力的なナージャですが、当時の視聴率は平均10%以下だったそうです。
そこでここからは、明日のナージャが流行らなかった理由について分析してみましょう。
前作のおジャ魔女どれみ最終回へのロス

明日のナージャの前作は、先ほども言ったようにおジャ魔女どれみでした。
おジャ魔女どれみのヒットは、社会現象となり当時子供だった人たちが大人になっても見返すほどです。
そののため最終回放送後は、おジャ魔女どれみロスが強くナージャの放送に影響が出たのかもしれません。
またナージャの制作陣もおジャ魔女どれみシリーズのスタッフが多かったため、次回作への期待が大きすぎたのでしょう。

ナージャ単体で見ると面白いのですが
おジャ魔女どれみシリーズと比べると賛否ありそうです

連続でヒット作を出すってプロでも難しいんだね…
世界観が現代の子供に合わない

ナージャファンの間では、あの100年前のヨーロッパの世界観が魅力とされています。
しかしその世界観が、現代を生きる多くの子供たちに合わなかったとも言えます。
もっと言うとファンタジー作品よりも、感情移入しにくかったのかもしれません。
しかも放送当時は、学園モノや日常モノ・バトルファンタジーのアニメが多く作られ話題になっていました。
そのためナージャは、時代の流行とは逆行していたため当時ヒットには至らなかったのでしょう。
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大人になってわかるナージャの魅力

今回は、明日のナージャの魅力について語ってみました。
放送当時は、様々な理由でヒットとはいかなかったものの名作なのは事実です。
また、大人になったからこそナージャの魅力に気づけるかもしれません。
まだ見たことがない人は、これを機会に見てみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
★shogo★