【漫画制作】漫画家が作品を作る上で必要な力

画力だけじゃない!漫画家に必要な能力とは

こんにちは 小後舞真です。

色んな漫画を見てみると、個性的な絵柄があると思います。

特に子供の頃は、絵が上手い=漫画も描けると思う事が多いでしょう。

しかし実際に漫画を描いて、仕事をしてみると漫画に関しては画力だけが必須能力ではないように思えました。

そこで今回は、私が思う漫画を描く上で必要な能力について語ります。

漫画の基本的な作り方

早速、漫画家が作品を作る上で必要な能力について解説したいところです。

その前にそもそも漫画は、どのような手順で作られるのかご存じでしょうか?

実際私が漫画や絵を描かない人に聞いてみると、結構知らない人が多いなと思いました。

そこでまずは、基本的な漫画の作り方について話します。

プロット・ネーム作業

漫画を描く作業は、主に2種類に分かれます。

一つは、プロットとネームです。

プロットは、ざっくり言うと考えた物語を一旦文書に起こす作業

ここでどういった登場人物が、どんな世界感でどんなストーリーを勧めるのか考えます。

この書き方は様々で、漫画家によって違います。

箇条書きプロット

台詞を入れた台本風プロット

書類のように全部説明書きのプロット etc.

shogo
shogo

昔は手書きが多かったものの最近は、パソコンやタブレットでプロットを作る人が多いです

一方ネームは、プロットを元に作った絵コンテのようなものです。

原稿用紙とは別に紙を用意し、漫画のコマを割って台詞を入れましょう。

この時、キャラのアップや見せ場シーンのみある程度丁寧な絵を入れます。

それ以外は、わりと適当な絵を描いても大丈夫です。

ただし人によっては、丁寧に描いてスキャンし下書きとして併用することもあります。

このネームの役割は、ストーリー構成と展開が上手くいってるか確認するのが目的です。

ここができてないと、どんなに絵が魅力的でも面白い漫画になりません。

直緒
直緒

2ページ分見開きにすると分かりやすいよ

サイズはB4を横にして2ページ描くのがおすすめ

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作画作業

ストーリーの土台ができたら、本格的に漫画を描く作画作業に入ります。

漫画は基本、原稿に下書きをしてからペン入れを行ないます。

その後、黒く塗るベタやスクリーントーンを貼る仕上げ作業ができたら完成です。

このネームとプロット・作画作業を繰り返すことで様々な漫画が誕生しています。

ただ最近は、パソコンやタブレットの発達によってデジタル作画をする作家が増えました。

もしかすると、アナログで描く人は年々少数派になっているのかもしれません。

漫画を描く上で必要な能力5選

漫画の基本的な描き方については、ある程度お分かり頂けたかと思います。

こうして改めて考えてみると漫画を描く光景は、案外地味かもしれません。

しかし実際にやってみると、漫画を描くにはやることが多いです。

そこでここからは、私が思う漫画を描く上で必要な能力5選を解説します。

能力①魅力的なキャラ作り

漫画を描く上で必要な能力として、まず魅力的なキャラ作りが欠かせません。

一見、漫画なんだから話が作れればいいと思う人もいるでしょう。

確かにそれも、一理あります。

漫画の神様こと手塚治虫さんが、ストーリー重視で描くタイプの作家さんだったので。

しかしそれができるのは、ごく一部の漫画家だと言われています。

なぜなら、キャラクターの魅力を優先した方が読者に共感されやすいからです。

漫画は、いい意味でも悪い意味でも共感性がないと面白いと思ってもらえません。

また、魅力的なキャラがいるからこそストーリーが盛り上がるとも言えるでしょう。

shogo
shogo

だんだんキャラが自分の分身や子供に思える事があります

直緒
直緒

そのキャラを見るのが一番の目的な読者もいるよ

能力②ストーリー構成力

漫画は、キャラ以外にもストーリー構成の能力も欠かせません。

絵を描くのが好きな人が、漫画家になろうと思って最初に挫折するのが物語作りです。

場合によっては、ストーリー構成ができなかったり全く思いつかず挫折した人もいるかもしれません。

この事から漫画家は、絵がかける事よりも物語を作れるかが重要です。

その漫画の世界で生きる、キャラたちの人間模様・成長を描きましょう。

作品によっては、原作と作画に分かれて作業します。

ストーリー構成が苦手な人は、誰かと組んで漫画を描くのもおすすめです。

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能力③演出力

漫画の面白さは、複数のコマに描かれる構図やキャラのポーズにもあります。

この事から漫画を描くには、演出力も必要です。

漫画の演出力には、構図やポーズだけでなくそのキャラならではのセリフなども含みます。

これは、ある意味ドラマや映画の監督や演出家の役割に似ているかもしれません。

こういった演出力があるからこそ、漫画は面白くなります。

shogo
shogo

どんな魅力的な話でも演出力がないと面白さは半減します

直緒
直緒

演出力が高い漫画だからこそ名台詞が生まれるのかも

能力④画力

ここまで画力以外の漫画を描く上で、必要な能力について解説しました。

しかしだからと言って、画力がいらないというわけではありません。

やはり画力が高いというのは、十分な武器となると思います。

特に子供向け漫画やアニメ化をしたいのであれば、画力が高いほうが有利。

また、その絵だからこそ多くの読者の目を引くことができます。

日々の鍛錬も必須ですが、最近はイラストソフトの向上の手助けもあり絵は描きやすくなっているでしょう。

能力⑤精神力

漫画を描くのに必要な能力は、描き続ける精神力です。

一見、単なる精神論だと思われるかもしれません。

しかし実際に漫画を描いてみると、思っているよりも精神が削られる要素が多いと思います。

漫画家の精神力が試される場所

アイディアが思い浮かばない

作画作業による肉体疲労

迫る締めきりへのプレッシャー

打ち切りや掲載中止

面白くなかった時の読者からの反応 etc.

こういった部分でなるべく動揺しなかったり、すぐに回復できる人が漫画家として生き残れるでしょう。

一方で、過去に精神的に負ったダメージをバネに漫画を描く人もいます。

shogo
shogo

漫画はある意味体育会系かもしれません

直緒
直緒

悔しかったり嫌なことがあっても

漫画のネタにできる事が描き続ける秘訣かも

まとめ:漫画家は総合プロデューサー

今回は、個人的に思う漫画を描く上で必要な能力について解説しました。

一見漫画は、画力さえあればなんとかなると思う人もいるでしょう。

しかし実際に漫画を描くには、それ以外の能力も必要です。

この事から漫画家は、ある意味総合プロデューサーかもしれません。

この話が、漫画家を目指す人やこれから描いてみたいと思う人の参考になれば幸いです。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

★shogo★

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