連載から50年!今も多くの読者を魅了するブラック・ジャック
こんにちは 小後舞真です。
2022年は、多くの人気漫画家連載から記念すべき年になりました。
その中でも、多くの人が知っているであろうブラック・ジャックは、連載開始から50年を迎えました。
そこで今回は、そんな手不可作品の一つブラック・ジャックの魅力について解説したいと思います。
そもそもブラック・ジャックとは?
早速ブラックジャックの魅力について、解説したいところです。
しかし人によっては「タイトルは知ってるけど、内容は詳しく知らない」かもしれません。
そこでまずは、魅力を紹介する前にブラック・ジャックの概要とストーリーについてざっくり解説します。
ブラック・ジャックの概要
ブラック・ジャックは、作者の手塚治虫さんのスランプ脱出のきっかけになった作品です。
通称は『B・J』
それまでは、かわいらしいタッチで子供向け作品として人気がありました。
(鉄腕アトムなど)
しかし1960年代は、劇画タッチの漫画や絵がブームでした。
そのため「手塚作品はもう古い」と思われていた矢先、苦肉の策で誕生したのがブラック・ジャックでした。
タイトル:ブラック・ジャック
作者:手塚治虫
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
連載期間:1973年~1983年まで
巻数:全25巻
連載当初は不評だったものの、徐々に人気が出た作品です。
そのころ手塚さんは大きな借金もあり、どん底から抜け出すきっかけになったそうです。
第一話は手塚治虫さんの漫画家生活30周年と銘打って発表されました
しかし実際は、全く期待されてなかったそうです
でも今では、鉄腕アトム・火の鳥に並ぶ代表作になったよ
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ブラック・ジャックのストーリー
主人公は、どんな病気も手術で治す天才外科医のブラック・ジャック。
しかし彼は、無免許医師で高額な手術費を請求することで知られています。
それでもブラックジャックにしかできない手術法や公共病院では、手術できない患者がいるので患者が絶えません。
そこに垣間見える患者の心理や人間模様が、見どころの医療漫画です。
基本一話完結のため、どこから読んでもストーリーが理解できるようになっているのも特徴です。
作中には、過去の手塚作品のキャラクターが登場するため過去作品を知るきっかけになった読者も多いはずです。
ブラック・ジャックの魅力
ブラック・ジャックがどんな作品なのかについては、お分かりいただけたかと思います。
そこを踏まえてここからは、ブラック・ジャックの魅力について語りたいと思います。
ここからは、個人的な感想を踏まえた上での解説です。
そこを分かった上で、ご覧いただけると幸いです。
医療のリアルな情報や知識とファンタジーのかけ合わせ
ブラック・ジャックの魅力は、何と言っても医療のリアルな情報や知識とファンタジーのかけ合わせです。
作者である手塚治虫さんは、漫画家であると同時に医師免許を持っていたことで知られています。
その医学の知識を漫画に取り入れました。
さらにそれだけでなく、医学では解明できない事をファンタジー要素を入れて表現しているのが特徴です。
これにより、大人も子供も楽しめる作品になったと言えるでしょう。
現実にも医学では説明できないものも多々あります
それを50年も前から漫画で表現してたって凄いね
厳しさの中に垣間見れるブラック・ジャックの人間性
作品の魅力を知るには、厳しさの中に垣間見れるブラック・ジャックの人間性にも注目してみてください。
一見彼は、高額な治療費を請求するため悪徳医師に見られがちです。
しかし実際は、患者の生きたいという医師や家族などの周囲の人がどれだけ熱意があるかを見極めています。
そのため1憶以上の請求をするときもあれば、完全無料で助ける患者もいます。
またブラック・ジャックは、作中で「母親を助けるためなら自分なら100億だしても惜しくない」と言っています。
この事からブラック・ジャックは、ただのぼったくり医師でない事が分かります。
またブラック・ジャック第一話では、既に無免許医師です。
しかし作中で、大学院まで卒業して医師免許を持っていました。
しかし患者の手術法で口論になり、免許剥奪となりました。
この事から彼は、自分のリスクよりも患者を助けることを優先するやさしさを持っている所が魅力です。
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命について考えさせられるストーリー
ブラック・ジャックは、命について考えさせられるストーリーが見られるのも魅力です。
助手のピノコの誕生きっかけや、今の医学では解決できない事を知識と経験で解決します。
しかし時には、ブラック・ジャックでも救えない命もありました。
こういったシーンを見ると、医者は万能ではない事が訴えられて心に響くなと思いました。
これは今の医学にも通づる部分がありそうです
全ての手塚漫画のテーマ【命】に関するシーンが詰まってるね
ブラック・ジャックヒット理由と功績
ブラック・ジャックの魅力については、ある程度お分かりいただけたかと思います。
しかしここまでヒット作品になったのは、単に面白いからではないようです。
そこでここからは、ブラック・ジャックがヒットした理由と功績を解説したいと思います。
子供向け漫画から大人向け漫画への転換
ブラック・ジャックのヒット理由は、子供向け漫画から大人向け漫画への転換が大きいと言えます。
今では、漫画を読むのに大人も子供も関係ありません。
しかし50年以上前までは、漫画=子供のものというイメージでした。
ブラック・ジャックは、そのイメージを覆すことになった作品の一つだと言えるでしょう。
イメージが変わったことによって、発行部数や売上が増えたと言えます。
いまでは単行本のほかに文庫本やアニメ・実写作品など大きく売上を伸ばしました
子供人気もいいけど、実際お金を出してくれるのは大人なんだよね
現代の医療漫画の先駆け作品
現在では、多くの医療漫画やドラマ作品があります。
その中でもブラック・ジャックは、その先駆け作品と言われています。
これまでは、さっきも言ったように漫画は子供向けというイメージでした。
そのため当初は、ヒットするまで時間がかかったそうです。
今では当たり前ですが、ブラック・ジャックがなければ後の医療漫画やドラマは生まれなかったかもしれません。
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アニメ化により新世代にも定着
ブラック・ジャックが連載されていたのは、随分昔の事です。
なので、馴染みがない人もいるかもしれません。
しかし2004年にアニメ化されたことで、再び脚光を集めました。
監督は、手塚治虫さんの息子の手塚眞さんです。
現在、Amazonプライムでも視聴可能です。
1度試作品として1996年にもアニメ化されましたが、連続放送になるまで月日が随分と経ちました。
アニメは、無印と21シリーズそしてOVAも作られました。
更には、同時期に2本のアニメ映画も公開されました。
個人的にシリアスな話とコミカルな話が、絶妙に入り混じっていて毎回飽きずに見せる工夫がしてあると思いました。
映像は現代の技術で美しく、所々現代要素が見受けられます
現代要素がブラック・ジャックの世界観を邪魔してないのが凄い
あとピノコちゃんが癒し
ブラック・ジャックは最も知ってほしい手塚作品
今回は連載から50周年と言う事で、ブラック・ジャックの魅力について語ってみました。
この作品は、大人になって読むほど面白いと感じる作品になっています。
まだ読んだことがない人は、これを機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
★shogo★