もはやいにしえ?アナログ漫画家セット
こんにちは 小後舞真です。
突然ですが、漫画を描いたことがありますか?
最近は、デジタル作画が主流になりつつあるため漫画を描く人が増えてきたように感じます。
しかし一方で、アナログ画材で漫画を描く人が減ってきたとも言えます。
そこで今回は、あえてアナログで漫画を描くための基本道具を解説します。
アナログで漫画を描く基本道具5選
今回ご紹介する漫画を描くための画材は、私が以前使ってきたものを中心に話します。
「今時、アナログで漫画を描くなんて…」と思う方もいるかもしれませんが、アナログはアナログならではの魅力があります。
そこを踏まえた上で、アナログで漫画を描くための基本道具5選をご覧ください。
※今回は、基本的な鉛筆や消しゴム・定規などは省きます。
基本道具①原稿用紙
まず最初にアナログで漫画を描くのに必要な道具と言えば、原稿用紙です。
原稿用紙は、画用紙のように厚みがありコマを割るためのメモリがついてるのが大きな特徴です。
大きさも色々ありますが私は、商業対応しているB4サイズで描いていました。
同人誌を印刷する場合は、A4が適しているようです。
原稿用紙のグラム数によって紙一枚の厚みが違います
厚いほうが描きやすい気がするなぁ
基本道具②つけペン
原稿用紙の用意ができたら次は、つけペンを用意しましょう。
つけペンは、一見万年筆のようなペン先をしていますが万年筆ではありません。
ペン軸にペン先を付けて描きます。
ペン先は、メーカーや種類によって描きごこちが全然違います。
- メーカー:ゼブラ・日光・立川
- ペンの種類:Gペン丸ペン・カブラペン
個人的には、日光の丸ペンが相性よかったです。
ペンの種類は、デジタル作画でも設定できるため知っている人が多いかもしれませんね。
コピックマルチライナーなどで描くことも
本来は、線の強弱や個性を出すためにつけペンを使うのがベターだと言わています。
しかし、どうしてもつけペンが使えないという人がいるかもしれません。
そんな方は、ペンの太さの種類が豊富なコピックマルチライナーを使って盛ることをお勧めします。
※通称:ミリペン
このペンの太さを使って、線の強弱をつけてみましょう。
例として、名探偵コナンの作者・青山剛昌さんがミリペンで漫画を描かれています
つけペンよりお手軽だから、最初の一歩に向いてるかもね
インクなしで描けるペンもあり
また近年では、インクカートリッジを交換するだけで描けるペンも人気です。
ちょっと値段はお高めですが、机の周りがインクの分かさばらないで済みます。
一本くらいは、持っていてもいいかもしれません。
基本道具③インク
つけペンを使う場合は、インクも必要になります。
ここまでそろうと、いよいよ漫画を描く準備ができたと言ってもいいでしょう。
インクも色んなメーカーがありますが、私はパイロットの証券用インクを使っていました。
製図用もいいですが、手汗を描いたときインクが伸びました…(笑)
ちなみに基本インクは、黒ければいいので墨汁でもかないません。
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基本道具④ホワイト
漫画を描いていると、うっかりはみ出したり原稿を汚してしまった経験はありませんか?
そんな時は、ホワイトをかけましょう。
ホワイトをかけるとは、修正液の役割や白い部分を描きたいときに使います。
こちらも過去に使っていたミスノンを例にあげましたが、白い絵具でも構いません。
基本道具⑤スクリーントーン
アナログで漫画を描くならば、スクリーントーンもあれば漫画のクオリティーが上がります。
注意点としてスクリーントーンは、グレーで塗っているわけではありません。
ドットの大きさや密度で、トーンの濃度が変わります
グレー以外にも柄や模様が描かれてるトーンもあるよ
デジタル作画であれば、トーンはワンクリックで簡単に貼れます。
一方でアナログで漫画を描く場合は、カッターを使ってトーンを貼ります。
カッターの種類は、主に二種類で100均でも買えるノーマルカッターと細かいところまで綺麗に切れるデザインカッターがあります。
ここは、個人の好みで言えばノーマルカッターが使いやすかったです。
あと言えることは、カッターで原稿用紙を切らないように気を付けましょう…(←経験者
アナログで漫画を描くメリット
これまで、アナログで漫画を描く時の基本道具をご紹介してきました。
しかし中には「やっぱりデジタルがいいよ。アナログで漫画を描くメリットある?」と思う人が、いらっしゃるかもしれません。
そこで次は、アナログで漫画を描くメリットを解説します。
初期費用が安い
アナログで漫画を描くメリットは、やはり初期費用が安いところです。
デジタルで漫画を描く場合、パソコンやタブレットを全てそろえると10万円~20万円前後はかかります。
一方でアナログで漫画を描く場合は、上記で紹介した基本道具の金額を全て足してもデジタルより安いです。
なのでこれから初めて漫画を描く場合は、アナログ画材のほうがお試し期間に向いているかもしれません。
アナログならではの味
デジタルで漫画を描く場合、アナログならではの味を出すのは未だに難しいです。
例えばアナログで描いてた漫画家が、デジタルに移行したらアナログで出てた個性が消えてしまったと言う事があります。
工夫すればデジタルでも再現できますが、アナログのようにすらすら描けるまで時間がかかる可能性が高いです。
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作業時のASMR
アナログで漫画を描くメリットとして、作画の音がASMRになって心地いいとの声もあります。
特につけペンで描く音と、カッターでトーンを削る音が人気があるようです。
ただしトーンで削る音は、賛否両論あります。
※自分で描いたものは、全て音を消しておりほかの方の動画をお借りしました。
アナログで漫画を描くデメリット
しかし一方でアナログで漫画を描くのには、デメリットもあります。
次は、アナログで漫画を描くデメリットを見てみましょう。
消耗品が多い
アナログで漫画を描くデメリットは、消耗品が多い事です。
さっきは初期投資が安いとは言いましたが、どの基本道具も消耗品です。
鉛筆や消しゴムと同じく、定期的に買い直さなければいけません。
したがって長くアナログで漫画を描けば描くほど消耗品が増えて、デジタル作画よりも経費がかかるでしょう。
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修正の手間
もう一つのアナログで漫画を描くデメリットは、修正の手間です。
デジタル作画であれば、戻るボタンや消しゴムツールで間違った部分はすぐに消せます。
ところがアナログは、そうもいきません。
- インクのこぼれ
- 手垢の付着
- 原稿用紙にしわが入る
- 身に覚えがない汚れがいつの間にあった etc.
ペン先のインクがポタっと落ちるなどは、あるあるだと思います(笑)
アナログならではの漫画の魅力
今回は、アナログで漫画を描く時の基本道具について話してみました。
アナログ作画はデメリットもありますが、アナログならではの楽しさがあります。
機会がありましたら、一度使ってみてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
★shogo★