漫画家の職場の実態?体調不良に陥りやすい要因とは?
こんにちは 小後舞真です。
近年、人気職業の一つとなった漫画家。
しかし漫画家は、不健康になりやすいという噂が絶えません。
私自身これは、ある程度事実だと思っています。
人によっては、短命になりやすい職業の一つだととらえている事もあるようです。
そこで今回は、漫画家が不健康になりやすい原因5選をお届けします。
主な漫画制作の流れ
近年は、漫画制作も随分デジタル化が進みました。
しかし漫画の描き方の基本は、アナログの時とさほど変わりません。
ただ商業誌と同人誌では、漫画の作り方が若干違うようです。
もしかすると、そこも漫画家の不健康の原因に繋がる可能性があるかもしれません。
そこでまずは、商業誌と同人誌の漫画制作の流れを大まかに解説します。
商業誌の場合
商業誌の場合は、漫画雑誌や出版社が運営しているWEBサイトへの投稿が主流です。
あるいは、自分で出版社に持ち込むこともあるでしょう。
そこで担当編集の人がつくと、自分の次の作品へのアドバイスが貰えます。
その一方で、担当さんのOKが出ないと漫画家は原稿が描けません。
もしも連載が決まったら、毎週若しくは毎月雑誌発売日に間に合うように原稿を描く必要があります。
稀に初投稿で漫画賞受賞・デビューする人もいます
雑誌やサイトに載せてもらえるまで時間がかかりそうだね
同人誌の場合
一方で同人誌は基本、個人出版です。
主にコミケやコミティアなどの同人誌出版イベントに間に合わせる形で原稿を書く人が多いです。
原稿ができたら、印刷会社に印刷の依頼をしましょう。
この時の印刷代は、作家の自腹であることが多いです。
この事から近年では、ネットのみで閲覧可能なDL同人も増えてきました。
漫画家が不健康になりやすい原因5選
商業誌と同人誌の大まかな違いについては以上です。
どちらにせよ漫画を描くのは、楽しいものの楽な事ばかりではありません。
そこを踏まえた上で、下記の漫画家が不健康になる原因5選をご覧ください。
原因①睡眠不足
漫画家が不健康になる原因で最も多いのが、睡眠不足です。
この原因は、漫画原稿の締め切りまで時間がないことが原因で起こりやすいです。
漫画の締め切りは、雑誌の掲載や同人誌のイベントへの出店など様々でしょう。
しかしそこに間に合わせるには、時間が足りず睡眠時間を削らなくてはいけない時があります。
「そんなの前もって、間に合うように描けばいい」と思うかもしれません。
漫画家も、そうしたいのはやまやまです。
しかし実際商業誌の場合は、担当編集のOKが出るまでネーム作業が続き原稿が描けません。
やっとネームのOKが出たころには、締め切りまで時間が足りないなんてことも。
また同人作家の場合は、兼業で仕事の合間に漫画を描く人もいます。
更に実際に漫画を描いてみると、自分が思った以上に時間がかかることが多いです。
この原因は、ストーリー作りに詰まったり絵を描く枚数が多いからと言えます。
こういったことが、日に日に重なって寝不足になる漫画家は少なくありません。
作家の絵柄にもよりますが、一枚イラストよりも時間がかかると思います
でもできれば寝た方が作品のクオリティが上がると思うよ
原因②運動不足
漫画家は、睡眠不足と同じくらいに運動不足になりやすい職業です。
この原因は、やはり机に向かって作業する時間が長いからです。
人気作家で連載を持っている人の中には、半日以上机から離れない人もいます。
一見じっとするだけで、問題なさそうに思えるものの人間の身体は、ある程度動かさないと様々な不調が現れます。
肩こり
腰痛
腱鞘炎
眼精疲労 etc.
同じ動きや体制が多い漫画家は、こういった症状が現れやすいでしょう。
出来るだけストレッチや、軽い運動を行なう事が最も簡単な対策です。
時には、立って描いてみたり図書館などで作業するのも軽い運動になります。
原因③労働時間の延長
さっきも少し言いましたが、半日以上仕事をする漫画家もいます。
このような労働時間の延長も、体調不良の原因になりやすいです。
こうなってしまう原因の一つは、さっきも言ったように締め切り。
しかしもう一つの原因として、漫画家がフリーランスであることが関係していると思います。
基本漫画家は、専属契約していない限り複数の作品を描くことがあります。
これは、漫画以外のイラストの仕事や取材・その他副業や本業も考えられるでしょう。
このように、業務が複縦している漫画家は売れてる売れてない関係なく多いようです。
全部自分がやりたくてやってるならいいんですが
締め切りギリギリにカラー原稿の依頼が来ることもあるみたい
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原因④栄養の偏り
漫画家は、多忙の時期になると作業部屋に引き籠る人もいます。
その時の食事は、ほぼ調理せずに簡単に食べられるものが多くなりがちです。
これによって、栄養の偏りが出て不健康になってしまう作家は多いです。
栄養が偏ると、肥満や栄養失調の原因になりかねません。
これによって倒れてしまい、入院し漫画が描けなくなることもあるようです。
この時、食事作り専用のアシスタント(通称・メシスタント)がいるとかなり改善されるでしょう。
原因⑤ストレス・プレッシャー
漫画家は、ストレスやプレッシャーが影響して不健康になる事も多いです。
ただこれらは、漫画家以外の職業にも言える事だと思います。
ただ、ストレスやプレッシャーの原因が会社員とは異なるかもしれません。
毎回来る締め切り
編集部や読者の反応・評判
連載作家になるまでの道のり
連載終了後の次のアイディア出し
同人誌の売り上げ状況 etc.
漫画家は、基本漫画を描かなかったり売れなくなると漫画家としての収入はなくなることが多いです。
アニメ化や実写化してない場合、連載終了作家は新人ベテラン問わず同じ立ち位置に戻ります。
場合によっては、そのまま無職になる事もありうるでしょう。
そうならないためには、定期的に漫画になりそうなネタを探すことをおすすめします。
漫画家の健康管理方法
漫画家が不健康になりやすい原因については、ある程度お分かり頂けたかと思います。
しかし漫画家の中には、きちんと健康維持に努めている人もいます。
そこでここからは、漫画を描き続けるための健康管理法について解説します。
作業時間の管理・分散
漫画家が健康を保つには、作業時間の管理と分散が必要です。
まず漫画家が、締め切りに慌てないためには自分の作業スピードを把握しましょう。
ここが分かっていると、大抵締め切りまでの作業手順を逆算できます。
毎日どこまで作業すれば間に合うか分かるため、労働時間の延長や睡眠不足から解消される可能性があります。
それでも難しい場合は、外注したりアシスタントへの指示書を工夫してみてください。
そうすることで、少しでもゆとりある時間を作れるでしょう。
上手く休める人はアシスタントへの指示が上手いです
人にお願いできない時はデジタル機器に頼って時短するのもありだよ
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漫画以外で稼ぐ方法を考えておく
漫画家は、基本一人で作業する事が多いです。
そのため孤独になりがちで、時に漫画を描けなくなることがあります。
これが原因で体調不良になる漫画家も少なくありません。
そんなときのために、漫画以外で稼ぐ方法を知っておくのも健康管理方法だと思います。
漫画以外の体験が、気分転換になり逆に漫画のアイディアが湧いてくることもあるでしょう。
また最近では、雑誌掲載以外にも漫画で稼ぐ方法は増えました。
こういったことにチャレンジするのも、漫画を楽しく描き続けられるヒントかもしれません。
近年社会人経験がある漫画家に需要があるのはこの辺りが要因かもしれません
漫画を描くのに無駄知識や経験は一切ないんだよ
漫画を描き続けるには健康第一!
今回は、漫画家が不健康になりやすい原因について解説しました。
漫画は、読むには楽しいものの描くには大変と思う人もいるでしょう。
しかし健康管理さえできていれば、漫画家は一番好きな事として仕事にできる職業だと思います。
なぜなら漫画家は、公務員や会社員のように人に勧められて作職業ではないからです。
学生同士で「絵が上手いから漫画家になれるよ」と言われることはあるかもですが。
これから漫画家を目指す人は、健康に気を付けつつ漫画家ライフを楽しんでください。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
★shogo★